11/20映画(ルパン三世 カリオストロの城)

映画を見るのも意外と好きだ。

というか、ルパン三世が大好きだ

 

幼稚園の頃、たまに遊びに行く祖母の家で、

必ず録画されていたテレビシリーズから始まり

毎年欠かさずテレビスペシャルを見続け、

テレビでやる映画版はリアタイで追うという、

長いことルパン三世を好きでいる。

 

マニアと言えるほど知識は多くないが、

嫁にひけらかす知識があるくらいは詳しい、

まさに器用貧乏の極たるハマり方であるが。

 

マニアであれば他の選択肢を出すだろうが、

私は臆面もなく「カリオストロの城が一番好き」と言える。

と言うか、他の作品より圧倒的に見ている。

円盤は買っていないが、金ローは必ず見る。

今日もまたリアタイで追ってしまった。

 

余談だが、円盤を買っていない理由は、

買い出したらキリがないからである。

詳しく覚えていないので調べてみたが、

  • テレビシリーズ

スピンオフを含めて6シリーズ

  • 劇場版とOVA

合わせて約13作(細かいのと実写含まず)

28作品

テレビシリーズをボックス、後は単品だとして

6ボックスと41作品の購入が必要となる。

そりゃ買い始めたら欲しい癖が出るので、

いっそ買わないようにしている。

以前出ていたディアゴスティーニも諦めた。

 

話を戻す。

カリオストロの城が好きな理由である。

これは明確。

 

宮崎作品であること

 

結局これに尽きてしまうのだ。

 

細かく考えてみると、

  • 演出
  • セリフ

が好きだからこの作品が好きなのだが、

結局突き詰めると、背後に駿先生がいる。

 

演出、つまり見せ方?

抒情的なオープニング、牧歌的なシーンで

くつろぐルパン、丸っこいフィアットから

突然チャージャーが飛び出し、壁を走り、

ボロボロになりながらも姫を救う。

敵に囲まれる絶体絶命の状況で

不敵に笑い、予想もしない退場をする。

大怪我でも食べれば治る。

普通じゃありえないけど、受け入れられるし

普通に楽しいし、ハラハラする。

何回見ても映画に入り込めるような見せ方と

生き生きとしている、むしろし過ぎている

キャラクターたちの躍動感に、

どうしようもなく惹かれ、目が離せない。

例のジブリ作品と似ているといえば似ているが

時代としてはむしろこっちが7年も早い、

言うなれば元祖、本家である。

そういう意味では、やはりこの作品が

宮崎駿先生の、ジブリのルーツだろう。

 

セリフなんて半分覚えてる。

横で呟くたびに嫁にボヤかれるくらい。

もちろん例の「あなたの心です」が一番だが、

  • 「次の仕事が決まったぜ。前祝いに、パァーッとやっか!」
  • 「どっちに付く?」「おんなぁ!」
  • 「教えてあげてもいいけど、わたしの仕事の邪魔しないで」
  • 「今ここに俺が来なかったか?」「ばっかもーん!そいつがルパンだ!」
  • 「今宵の斬鉄剣は一味違うぞ」

と、軽く思い出すだけでこんなもんである。

脚本は、宮崎先生だけではないのだが、

どんな資料でも「結局宮崎」と書かれている。

押して測るべし。

 

絵から伝わるものが多い

ルパンってこんな感じだっけ、と思うくらい、

セリフがないシーンがとても多い。

もちろん演出にもつながるものではあるが、

「動き」より「絵」から伝わってくる。

(気がする、ね。気がする。)

更に、どう考えても、ルパン三世の絵ではない

宮崎時代の1stからしてもかなり違う。

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あえて1stのルパンだけを載せてみるが、

記憶のカリオストロの城と比べてもらいたい。

全然違う。

(まぁ当時の方針もあるが)

 

個人的には、途中から入って大爆死した

(今も日テレに残るワースト視聴率らしい)

1stシリーズの仇討ちのごとく、

やりたいことを全て詰め込んだ絵に見える。

やはりここでも宮崎駿先生なのだ。

 

 

ジブリのルールでルパンが見れれば、

それはもちろん、日本人の大好物である。

というわけでルパン三世の好き嫌いに関わらず

カリオストロの城は広く愛され続けて、

そして私も愛し続けるのだろう。きっと。